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家の中に「ネズミの糞」がある!ネズミの糞の特徴や対処法について
- ネズミ駆除の豆知識
- 2019.10.15
家の中を掃除しているときに「ネズミの糞」らしき物体を見つけることもあるかもしれません。
不潔で不快に思うでしょうが、実際にはそれ以上に警戒と対処が必要なものを発見したといっても過言ではありません。
そこで、ネズミの糞の特徴や、発見した場合の対処法などについて解説します。
目次
ネズミの糞の特徴
まずは、ネズミの糞の特徴について把握しておきましょう。
ネズミは種類によって糞の特徴も異なる
第一に理解しておきたいのは、一口にネズミといって種類があり、種類ごとに糞の特徴も異なるということです。
日本の建物内に侵入する可能性がある「イエネズミ」は、主に以下の3種類です。
- ・クマネズミ
- ・ドブネズミ
- ・ハツカネズミ
糞の特徴は以下のとおりです。
ネズミの種類 | クマネズミ | ドブネズミ | ハツカネズミ |
糞の大きさ | 6~10㎜ | 10~20㎜ | 4~7㎜ |
糞の色 | 茶色・灰色 | こげ茶色・灰色 | 茶色 |
その他の特徴 | 細長い 散らばっている |
まとまっている 太くて大きい |
先端が尖っている 小さい |
間違えやすい「ネズミと似たような糞」をする生き物
上記の特徴があればネズミの糞である可能性が高いのですが、ひょっとしたら別の生き物の糞である可能性もあります。
ネズミの糞と似たような糞をする生き物で、建物内に糞をする可能性があるとすれば、考えられるのは「アブラコウモリ」という生き物です。
その糞の特徴は以下のとおりです。
- ・大きさは5~10㎜
- ・色は茶色
- ・パサパサしている
大きさや色など、見た目はネズミの糞に酷似しているのですが、大きな違いは「パサパサしている」ことです。
ネズミが雑食(種類によって好物は異なる)なのに対して、アブラコウモリの主食は「昆虫」であることが大きな理由です。
なお、アブラコウモリは益獣であるため、基本的に駆除の対象にはなりません。
ネズミの糞を発見することでわかること
ネズミの糞を見つけてしまうと不快な思いをするでしょうが、実は「ネズミの糞がある」ことがわかることで、さまざまなことがわかるのです。
建物内にネズミがいる可能性が高い
家の中でネズミの糞を発見したということは、ネズミがそこで糞をしたということ、つまり「建物内にネズミがいた」ということです。
すでに糞の犯人は家を出ている可能性もありますが、逆に「現在もネズミが建物内にいる可能性」についても考慮する必要があります。
人家の中はネズミにとって住み心地がよく、侵入後に居ついて巣を作っている可能性もあります。
- ・人家の中は寒さや雨風をしのげる
- ・人家の中はエサが豊富に存在する
- ・人家の中は天敵が少ない
- ・人家の中は歯を削るためにかじれる硬いもの(建材など)が豊富に存在する
- ・人家の中は通り道を確保しやすい
- ・人家の中は巣を作る環境が整っている
早急に対処が必要であると考えましょう。
糞でネズミの種類がわかるかもしれない
糞の見た目がわかれば、犯人であるネズミの種類が把握できる可能性があります。
前述のとおり、ネズミは種類によって糞の特徴が異なるため、大きさや見た目の特徴から何ネズミが糞をしたかがわかる可能性があるのです。
「いずれにしてもネズミであることには変わらない」と思われるかもしれませんが、ネズミは種類によって特徴が異なります。
例えば、以下の特徴が挙げられます。
- ・クマネズミ:高所への移動が得意で、屋根裏で物音をたてる
- ・ドブネズミ:獰猛で小さなペットや人間に噛みつく
- ・ハツカネズミ:生後5週間ほどで繁殖可能になる
- ・種類によって好む場所が異なる=営巣する場所が異なる
これ以外にもさまざまな特徴の違いがありますが、住んでいる人間やペットへの悪影響の起こり方が異なるなど、無視できない要素となります。
糞の場所=ネズミの通り道である
ネズミの糞を見つけたら、その場所をしっかりと覚えてから掃除してください。
ネズミの糞がある場所というのは、「ネズミの通り道」である可能性が高いのです。
ネズミは移動中に糞をする習性があるため、糞をしたということは、その場所がそのネズミにとって通り道になっている可能性が高いのです。
また、糞がある場所をたどることで、「ネズミの侵入経路」や「巣がある場所」といった、駆除する際に重要な情報を得られる可能性が考えられます。
ネズミの糞を放置するとどうなるのか?
もし、ネズミの糞を見つけたら、できるだけ早く対処する必要があります。
ネズミの糞を放置すれば、さまざまなリスクを抱えることになるのです。
- ・臭いの被害がある
- ・衛生が悪化する
- ・ネズミが繁殖する
- ・ネズミの天敵が侵入する
臭いの被害がある
ネズミの糞や尿を放置すれば「臭い」による被害を放置することになります。
当然ながら生活の質は大きく低下してしまい、しかもネズミを放置すれば別の場所にも糞尿をまき散らかされる可能性があります。
衛生が悪化する
ネズミの糞を放置すれば、さまざまな「衛生の悪化」を招くことになります。
- ・糞やネズミ本体はさまざまな病原菌をもっている
- ・悪臭によるストレスで体調を崩す
- ・ネズミの足音で夜眠れなくなってしまう
ネズミは、以下の病原菌を運んでくる可能性があります。
病原菌 | 発症する病気・症状 |
サルモネラ菌 | ・食中毒 ・腸チフス ・パラチフス |
ハンタウイルス | ・ハンタウイルス肺症候群 ・腎症候性出血熱 |
E型肝炎ウイルス | ・E型肝炎 |
レプトスピラ菌 | ・レプトスピラ症 |
ツツガムシリケッチア | ・ツツガムシ病 |
ストレスが溜まると「自律神経失調症」を患い、以下の症状に悩まされる可能性があります。
- ・倦怠感、慢性的な疲労
- ・めまい
- ・動悸
- ・ほてり
- ・偏頭痛
- ・下痢
- ・便秘
- ・不眠
- ・発熱
- ・手足のしびれ
- ・頻尿
- ・残尿感
- ・耳鳴り
- ・うつ
- ・感情の起伏が激しくなる
- ・イライラ
- ・不安
- ・落ち込み
- ・やる気が出なくなる
ネズミが繁殖する
ネズミの糞があるということは、ネズミが建物内にいて、しかも「巣を作って繁殖している」という可能性も高くなります。
ネズミが繁殖して数が増えれば、ネズミによる被害はさらに拡大します。
柱や家具、配管やコードをかじられることによる経済的な被害や、前述の衛生面での被害など、ネズミは建物内でさまざまな被害をもたらします。
ネズミの天敵が侵入する
ネズミの糞があるということはネズミがいるということ、そのネズミを狙って「ネズミの天敵」が侵入してくる可能性があります。
例えば「ヘビ」です。
繁殖を許せばそれだけネズミの天敵が建物内に入り込んでくる可能性があり、攻撃されてケガや病気のリスクを高めることになります。
ネズミの糞の片づけ方
ネズミの糞を放置すれば悪臭や病原菌の温床となるため、早目に片付ける必要があります。
- ・片づける前に写真を撮っておく
- ・糞を素手で触らない
- ・掃除機で糞を吸わない
- ・糞尿の跡をしっかりと消毒する
片づける前に写真を撮っておく
ネズミの糞を片付ける前に、ネズミの糞がある場所を写真におさめておきましょう。
ネズミの糞や糞がある場所は駆除業者に駆除を依頼する際に重要な情報源となる可能性があります。
糞を素手で触らない
糞を片付ける際には「素手で触らない」ことも重要です。
糞に付着している病原菌や汚れが手についてしまいますので、ゴム手袋やビニール手袋を装着して作業してください。
また、同様の観点から「マスク」を着用することも重要です。
掃除機で糞を吸わない
素手がダメなら「掃除機で糞を吸う」という方法が手軽ですが、これはNGです。
糞を掃除機で吸うと、排気の際に病原菌をばら撒いてしまう可能性があります。
糞尿の跡をしっかりと消毒する
ネズミの糞を片付けたら、糞や尿の跡をしっかりと「消毒」することも重要です。
アルコール消毒など、殺菌力の高い方法で消毒・除菌してください。
まとめ
ネズミの糞を発見したら早めに対処する必要がありますが、糞だけでなく「ネズミ本体」への対処も欠かせません。
駆除する際には「業者に依頼する」のが一番です。
手間をかけずに完全駆除し、糞尿や侵入経路の処理もしっかりしてくれるので安心です。