
ブログ
野生のネズミはこんなに汚い!汚いネズミがもたらす健康被害について
- ネズミ駆除の豆知識
- 2019.12.26
ペットとして販売されているネズミは別としても、野生のネズミはとにかく「汚い」というイメージが根強いです。
実際、野生のネズミは不衛生な環境を好んで住処にして行動するため、体は汚く、さまざまな病原菌をその身に宿しています。
いかに野生のネズミが汚い生き物であるかを理解すれば、自宅にネズミがいる場合の緊急性を理解できるでしょう。
この記事では、ネズミ駆除に携わって長い元駆除業者従業員が、ネズミの汚さについて詳しく解説していきたいと思います。
もし、ネズミ被害によって体調を崩している可能性がある人は、ネズミを駆除することで健康を取り戻せるでしょう。
ネズミの汚さについてできるだけわかりやすく解説しますので、ネズミがもたらす健康被害について知りたいという人はぜひご覧になってください。
目次
ネズミの生息環境
日本に生息しているネズミの中でも、建物内に侵入する代表的な3種類のネズミのことを「イエネズミ」といい、それぞれ好む環境が大きく異なります。
ネズミの種類 | 好む環境 |
ドブネズミ | ・下水 ・ゴミ捨て場 ・台所 ・湿った場所 |
クマネズミ | ・天井裏 ・ビル ・乾燥した高所 |
ハツカネズミ | ・田畑 ・倉庫や物置 ・自然環境に近い建物 ・狭い場所 |
特に「ドブネズミ」はその名前の通りドブ、つまり「下水」などの極めて衛生状況の悪い環境を好んで住処にします。
当然ながら、不衛生な環境で生息しているネズミには数多くの「病原菌」や「寄生虫」などが付着しているわけです。
そして、その影響を人間が受ける可能性があると考えれば、いかにネズミの汚さが人間に対して悪影響を及ぼすかということがわかります。
ネズミがもたらす3種類の健康被害
ネズミは、大きく分けて3種類の健康被害をもたらします。
- ・ネズミに噛まれることで発症する病気
- ・ネズミが媒介する病原菌に感染することで発症する病気
- ・ネズミが媒介するダニによって発症する病気
ネズミに噛まれることで発症する病気
ネズミは警戒心が強いですが、特に「ドブネズミ」は獰猛な性格をしているので小さなお子さんやペットを中心にネズミに噛まれてしまう可能性があります。
病名 | 発症原因 | 主な症状 |
鼠咬症 | ネズミに噛まれることによる 細菌感染 |
①モニリホルム連鎖桿菌感染症 ・噛まれた箇所の炎症 ・悪寒 ・発熱 ・頭痛 ・嘔吐 ・筋肉痛②鼠咬症スピリルム感染症 ・噛まれた箇所の膨張 ・発赤 ・頭痛 ・発熱 ・リンパ節腫大 ・黒色の発疹 ・関節炎③合併症 ・肺炎 ・肝炎 ・胃潰瘍など |
アナフィラキシーショック | ネズミに噛まれることによる アレルギー症状 |
・蕁麻疹 ・息苦しさ ・倦怠感 ・口の渇き ・腹痛 ・吐き気 ・下痢 ・めまい ・頭痛 ・胸の苦しさ ・意識障害 ・痙攣 ・血圧低下 |
ネズミが媒介する病原菌に感染することで発症する病気
ネズミが媒介し、主に糞尿などのエアロゾルにより感染する病気が数多く存在します。
場合によっては命に関わる可能性もあるため、ネズミ被害発生中はもちろん、駆除後の清掃および消毒作業が極めて重要なのです
病名 | 発症原因 | 主な症状 |
レプストスピラ症 | レプストスピラ菌の感染 | ・悪寒 ・頭痛 ・発熱 ・黄疸 ・筋肉痛 ・腎臓障害 |
サルモネラ症 | サルモネラ菌の感染 | ・腹痛 ・嘔吐 ・下痢 |
ハンタウイルス肺症候群 | ハンタウイルスの感染 | ・発熱 ・筋痛 ・悪寒 ・嘔吐 ・下痢 ・全身倦怠感 ・めまい ・関節痛 |
ペスト | ペスト菌の感染 | ・急激な発熱 ・敗血症 ・手足の壊死 ・紫斑 ・神経混濁 |
E型肝炎 | E型肝炎ウイルスの感染 | ・黄疸 ・発熱 ・食欲低下 ・腹痛 |
腸チフス | チフス菌の感染 | ・発熱 ・頭痛 ・食欲不振 ・全身倦怠感 |
ネズミが媒介するダニによって発症する病気
ネズミは「ダニ」「ノミ」といった吸血を行う害虫に寄生されています。
これらの寄生虫は、宿主(ネズミ)が死んだり、住処としているネズミの巣に過剰繁殖している場合などにおいて、あらたな宿主として住人やペットに寄生先を変える可能性があるのです。
病名 | 発症原因 | 主な症状 |
ツツガムシ症 | ツツガムシに体液を吸われる | ・長期間の高熱 ・頭痛 ・腰痛 ・発疹 |
刺咬症 | イエダニに噛まれる | ・皮膚炎 ・激しいかゆみ ・(場合によっては)脳炎 |
不眠症もネズミが原因で発症する
ネズミによる健康被害は、上記の他にも「不眠症」を発症する可能性が考えられます。
- ・ネズミの足音による睡眠阻害
- ・「ネズミがいる」という精神的なストレス
- ・その他、ネズミ被害による精神的なストレスなど
ネズミは基本的に夜行性であり、昼型の生活をしている人にとっては自身が寝静まっているタイミングでネズミが暴れだすので睡眠を阻害されてしまいます。
特にネズミの足音は「夜中に運動会をしている」と表現されることもあるほど大きなものであり、クマネズミのように屋根裏を好んで生息するネズミがいると天井裏から足音が聞こえてくるので厄介です。
ネズミを駆除して健康被害を取り去る
ネズミによる健康被害を取り去るためには、「ネズミを駆除する」ことが重要です。
ネズミの駆除はプロに依頼するのがおすすめ
ネズミを駆除する方法は大きく分けると以下の2種類です。
- ・自力で駆除する
- ・業者に駆除を依頼する
自力で駆除する場合は、ホームセンター等で必要な道具を揃えて作業します。
適切な使用方法を実践できれば相応の効果を発揮するでしょうが、本格的に作業するとなると一連の作業で相応の時間を必要とします。
また、適切な方法で駆除できるとも限らず、作業に時間をかけるだけでネズミを駆除しきることができない可能性も否定できません。
確実にネズミを駆除しようと考えるのであれば「業者に駆除を依頼する」のが一番です。
ネズミ駆除業者はネズミの習性を把握したうえで、それに適した方法でネズミを確実に駆除してくれます。
繁殖力の高いネズミはわずかに残っているだけでも巣食った後の繁殖によって被害を拡大させてしまいますので、完全駆除ができる業者に依頼するのが安全なのです。
清掃と消毒を忘れない
汚いネズミによる健康被害を完全に払しょくするためには、ネズミを駆除するだけでなく、その後の作業も欠かすことができません。
- ・清掃
- ・消毒
- ・進入経路封鎖
ネズミが巣食った建物には、いたるところにネズミの糞尿や巣といったネズミの痕跡が残されています。
特に糞尿は病原菌の巣窟であり、巣もダニが生息している可能性があるので確実に撤去しなければなりません。
清掃後は、しっかりと消毒しましょう。
糞尿や巣などと異なり、病原菌などは目に見えないため、可能であれば「噴霧器」を使用して広範囲の徹底した消毒作業を実践することをおすすめします。
あとは、駆除後の重要作業の1つとして、ネズミの侵入経路を封鎖することです。
ネズミは、ちょっとした隙間であっても入り込んだり、かじって隙間を広げて建物内に侵入しようとしてきます。
すべての進入経路を封鎖することが、ネズミ被害の再発を防止する重要なポイントとなるのです。
駆除後のこれらの作業だけでも相当な苦労と手間を必要としますので、手間をかけずに実現するためには業者に駆除を依頼することがおすすめです。
まとめ
ネズミの汚さは、媒介する病原菌やダニによる人体への影響という形で具体的な被害をもたらす可能性が考えられます。
自宅内のネズミを放置すれば、ネズミがもたらす健康被害に苦しめられることになるでしょう。
確実に駆除するためには、ネズミの習性を理解したうえでそれに適した方法で駆除し、駆除後の清掃や消毒などの作業も徹底的に実施してくれる駆除業者に依頼するのが一番です。
ネズミによって病気や不快な症状に苦しめられている人は、1日でも早く業者に駆除を依頼して、健康的な生活を取り戻してください。