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ネズミ駆除は「毒エサ」でOK?その是非について解説
- ネズミ
- 2018.12.20
ネズミ駆除の方法はいくつかありますが、その中に「毒エサ」を使用する方法があります。要するに毒入りのエサをネズミに食べさせて駆除する方法なのですが、果たしてその有効性はどうなのでしょうか。そこで、ネズミ駆除の方法として毒エサの使用は良い方法か悪い方法かについて解説します。
毒エサを使用することのメリット
毒エサを使用してのネズミ駆除のメリットは「手軽である」ことです。理由は2つあって、1つは「毒エサは比較的安価である」ことです。ホームセンター等で安く購入できます。もう一つは「基本的に設置するだけ」なので、特殊な技術等が不要です。
また、効果が現れればネズミがすぐに死んでしまうので「即効性がある」こともメリットの一つです。
毒エサを使用することのデメリット
しかし、毒エサを使用してのネズミ駆除には、いくつもデメリットがあります。
1つ目は「毒エサを食べるとは限らない」ことです。ネズミのほとんどは警戒心が強く、毒エサを設置しても食べない可能性があります。
2つ目は「食べたとしても死ぬとは限らない」ことです。最近は毒エサを食べてもなかなか死なないネズミが増えており、即効性どころか確実性すら疑われてしまうのです。
3つ目は「小さな子供やペットによる誤食」です。手軽に設置できるということは、回収するのも比較的容易であるということです。毒エサを拾っても普通は食べませんが、小さな子供やペットは誤って食べてしまう可能性があり、危険です。
4つ目は「異臭」です。毒エサの種類にもよりますが、中には強い臭いを放つものがあり、住宅内に設置すると生活空間まで臭いが到達する可能性があります。
毒エサを使用する最大のデメリットは?
実は、素人さんが毒エサを使ってネズミ駆除をするのは、あまりオススメしない方法なのです。その理由は「毒」という駆除方法の性質にあります。
字面からも把握できると思いますが、毒エサによる駆除の基本は「ネズミを死なせる」ことです。毒エサをネズミに食べさせて、ネズミを死なせることができれば、確かにネズミ駆除は達成できます。ところが、この方法には大きな問題があります。
それは「ネズミの死骸が発生する」ことです。ネズミが死ぬということは、死んだ場所にはネズミの死骸が残ることになります。これで柱をかじられたり、足音に悩まされることはなくなるでしょう。
ところが2つの問題が残ります。1つは「ネズミの死骸が健康被害をもたらす」ことです。死骸は腐敗し、悪臭と病原菌をもたらします。住宅内でそれを放置してしまえば、住人に健康被害が及ぶのも当然ですね。
なので、ネズミの死骸を片付けなければなりませんが、それ自体も問題です。ネズミの死骸、触れますか?慣れていない人は確実に嫌悪感を感じることでしょう。ですが放置すれば健康被害のリスクをいつまでも残すことになるので、いつかは処理しなければなりません。なかなかのジレンマです。
これらの理由から、毒エサを使用してのネズミ駆除は考えものなのです。同様の観点から「捕獲罠」を使用してのネズミ駆除もあまりオススメしません。これも(ネズミの生死は分かれますが)ネズミに触れなければならないので、基本的に嫌悪感を感じることでしょう。