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ネズミ駆除に使う粘着シートは何を使えばいいの?
- ネズミ駆除
- 2019.01.28
ネズミ駆除グッズの定番なのが粘着シートですが、いろいろと調べてみるとたくさんの種類の商品があることがわかります。そのため、ネズミ駆除のプロでなければ、どの商品を選べば良いのかわからないですよね。粘着シートは値段が高いと何が良くなるのか、皆目見当もつかないと思います。
そこで、ネズミ駆除用の粘着シートはどんな商品を選べば良いのか、良い商品は何が違うのか、どのように使うと効果的なのかなど、ネズミを駆除したい方に役立つ情報をご紹介します。プロ目線で一般の方が使いやすい粘着シートについてご説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
粘着シートの価格が違うと何が違うの?
粘着シートの商品は何種類もありますが、価格が上がると何が違ってくるのでしょうか?
それはずばり「耐水性」、これだけです。
粘着シートは粘着力が高い期間が続けば、それだけネズミがかかりやすくなります。そのため、粘着シートの性能は商品の粘着力の高さで決まると思われがちですが、実はそうではありません。
価格が高いと粘着力が強いとか、何かネズミがかかりやすい仕掛けがあるとか、そういったこともありません。安い製品を使ったからと言って、粘着力が弱すぎてネズミがかかった後に暴れて逃げ出すなどということも基本的には起きません。
価格が高くなることで粘着力が上がるなどということはあまりなく、どの商品も大体同じような粘着力です。価格が違うと変わるのは、耐水性に違いだけなのです。
では、なぜ粘着シートのメーカーは耐水性にこだわるのでしょうか?それは、粘着力は粘着シートの現場の環境に大きくかかわるからです。粘着シートの粘着力は水にぬれることで急激に落ちてしまいますから、耐水性を高めなければなりません。
粘着シートを開けた最初の段階でだけ粘着力を高くするのはとても簡単です。ところが、それぞれの現場に仕掛けて何日か放置した後も高い粘着力を維持するのは、非常に難しいのです。
そのため、どの粘着シートのメーカーもシートの耐水性を上げることに注力します。そうしなければ、最初は粘着力が高くてもすぐにネバネバが取れてしまい、使い物にならなくなるからです。
耐水性をどう維持するかで粘着シートの粘着力の保持期間が変わる!
耐水性の違いによって粘着力の保持期間が大きく変わってきます。ですから、耐水性の高い粘着シートを選ぶのはとても重要なことです。
例えば、湿気が多い場所や雨が直接かかる場所などで使うと、粘着力がすぐに落ちてしまいます。そのため、そのような水気の多い環境では、粘着シートはしっかり選ぶ必要があります。
もちろん、環境によって粘着シートの寿命は変わります。屋内の湿気が少ない場所で使えば長く使えますが、屋外や湿気の多い場所で使うとすぐにダメになってしまいます。環境によって粘着シートの寿命は大きく異なりますが、最低でも3週間ごとに粘着シートの粘着力を確認しましょう。
そういう意味では、ネズミ駆除は冬場の乾燥時期の方がやりやすいかもしれません。
どうやって粘着シートの耐水性を維持すれば良いのか?
粘着シートの粘着力を維持するためには、水につけないようにすることが重要でした。
では、どうすれば粘着シートの耐水性を維持することができるのでしょうか?
軒先などの雨に常に濡れる場所に置くと、どうしても粘着力が落ちます。ですから、なるべく雨に直接触れない場所に置きましょう。ネズミも雨に濡れない方が良いに決まっていますから、雨に濡れない通り道に粘着シートを置くと良いかもしれません。
結露する窓やドアの近くも、湿気が発生しやすい場所です。勝手口や窓のそばに置く際には、なるべく結露した場所から離して置きましょう。
また、粘着シートの粘着力を落とすのは、水気だけとは限りません。ホコリやゴミ、土などが粘着部分に付着すると粘着力は一気に落ちます。できるだけ、風などでホコリやゴミ、土などが飛んでこない場所に置きましょう。また、ネズミが足に土をつけた状態で粘着シートに載ると、粘着力が落ちて捕獲できないこともあります。
できるだけ、土やホコリが多い場所には置かず、周りに新聞紙などを敷いてネズミの足を一度きれいにしてあげられるような環境にしておくのも良いかもしれません。
このように、できるだけ粘着シートの周りから水気や汚れを遠ざける工夫が必要です。そうすることで粘着シートの粘着力を下げにくくし、ネズミの捕獲率を上げることができるでしょう。
具体的にどの粘着シートを買えばいいのか?
実際に粘着シートを買う際には、どのような商品を選べば良いのでしょうか?
粘着シートの価格はだいたい一枚80円~200円くらいです。上記でもご説明したように、値段の違いは耐水性の違いです。ですから、高い商品ほど、耐水性が高いと思ってください。
では、どのような商品を買えば良いのかですが、粘着シートは大量に仕掛ければそれだけ捕獲率が上がります。いくら質の良い粘着シートを使っても、ネズミがかからなければ意味がありません。そのため、安くても良いので大量に購入する方が良いでしょう。
ネズミ駆除業者は粘着シートを大量発注することで、単価を60円くらいまで落とします。たくさん仕掛ける方が良いことを知っているからです。一般の方が使うなら、安価なもので十分です。本格的に自分でネズミ駆除したいというのであれば、100枚単位で業者用の粘着シートを購入するのもありです。
粘着シートの質を求めて枚数を減らすよりも、質を落として大量に購入する方がネズミ駆除の確率はぐっと上がるでしょう。
粘着シートを使ったネズミ駆除の成否はシートの質よりも使い方にある!
ここまで粘着シートの耐水性の重要性についてお話してきました。
耐水性の高い質の良い粘着シートを使うことで粘着力を落とさないという方法もあるかもしれませんが、結局は現場にシートを置いた後に土埃や湿気で耐水性は大幅に落ちてしまいます。ですから、シートを置いた後にどれだけ土埃や湿気の影響を取り除けるか、ということの方が、実は重要なのです。
ですから、粘着シートを利用したネズミ駆除はシートの質よりも、粘着シートの使い方の方が重要です。粘着シートが水に濡れないようにする、土やホコリがシートに付かないようにするという対処をしましょう。
もちろん、粘着シートの耐水性に考慮しただけでは、ネズミを捕獲することはできません。別の記事でもご説明しましたが、ネズミは非常に賢い生き物なので粘着シートに人間の匂いが付いていたりシートを置くことで環境が変わったりするとすぐに気づきます。そして、警戒して寄り付かなくなるのです。
ですから、粘着シートを仕掛ける時に素手でべたべたと触って仕掛けてしまうと人間の匂いが付いてしまい、ネズミを捕獲するのは難しいでしょう。粘着シートを仕掛ける際には、手袋とマスクなどで完全防備して人間の匂いを極力つけないようにしましょう。
また、急に掃除して環境を変えるとネズミが警戒します。掃除して新聞紙などを敷き、しばらくネズミに環境に慣れてもらってから粘着シートを仕掛けるなどの工夫も大事です。
粘着シートを使った具体的なネズミ駆除方法は下記にまとめてあります。
まとめ
粘着シートを選ぶ際に重要なのは、とにかく枚数を揃えるということでした。粘着シートの価格が上がれば耐水性が上がり、シートの寿命は延びます。
しかし、結局現場に仕掛けると、元の耐水性に関係なく環境に左右されて粘着力が落ちてしまいます。ですから、安くても大量に粘着シートを購入し、できるだけ水気や土埃などの影響がシートに及ばないような対処をするのが良いでしょう。
また、人間の匂いが付かないように仕掛ける、急に環境を変えてネズミに警戒心を与えないなどの工夫も重要です。ネズミの生態と粘着シートの性質をしっかり理解して、上手に罠を仕掛けるようにしてください。